2016 年 2 月 23 日 「忠犬ダン」と忠誠心

PR39代表の林鍋昌です。

今日は冒頭から我が「家族」の悲しい話をさせて頂きます。

 

「家族の一員」、愛犬「ダン」は先月1月27日9年9か月の

生涯を終え天国へ逝ってしまいました。

 

私の友人(ある国立大学の学部長)

から頂いたラブラドール犬。

毛色は黒。目はブルー。

 

 

 

 

母親の乳離れ間もない小さな、小さな子犬でした。

ダンの命名は長男が「ダンディ」な

オス犬になれとダンとつけました。

とっても人懐っこく餌を食べる時、

手を入れても怒らない、咬まない。

家族で大きな声で喧嘩や、

言い争いになれば悲しい眼差しで見ながら

「やめれと」と言わんばかりに吠えます。

登山に行くときは私がザックなど準備をしている音を聞き、

つれて行けと甘えて吠えます。

 

 

 

 

車に乗れば私の顔を舌でぺろぺろと舐めまくります。

仕事を終え家につくとしっぽをふって喜んで迎えてくれます。

この間、人間は勿論、犬や動物にも

咬みついたりした事は一度もありませんでした。

毎日餌を与え、糞をかたづけ、散歩に行きました。

毎日の散歩や登山で一緒に歩いた距離を計算すると

1日平均2キロ×30日×115ヶ月=6900キロ。

世界地図でシルクロードをたどって行くと

朝鮮半島から中国、イラン、トルコまで歩いたことになります。

 

 

 

 

亡くなる2週間前から急激に体調を崩し、

腹部に水がたまり、何も食べなくなりました。

家族の懸命な看病や病院通いもおよばず逝ってしまいました。

 

亡くなった時、家族みんなが号泣して涙が止まりませんでした。

家族同様のダンを亡くしてはじめて私に対する忠誠心、

優しさ、強さ、ありがたさを身に染みて感じる今日この頃です。

 

主人に対する犬の無条件的な忠誠心と

人の会社や組織に対する忠誠心は全く違うものと思われます。

会社が安定雇用を約束できなくなったいま、

社員の忠誠心を引き出すのは至難の業。
しかも優秀な社員ほど、スキルアップして辞めていきます。

自分の「市場価値」にこだわる社員をコミットさせるには

どうすれば良いのでしょうか?

 

以下4項目で自分なりに整理してみました。

 

1. 人間関係を重視する

 

多くの社員にとって、忠誠心は上司や同僚との

人間関係を通じて生まれたり、強化されたりする。

人が組織を辞める理由のトップは給料や諸手当の低さではない。

直接の上司との日々の人間関係。

社員の間に互いに助け合う関係を育てることは、

忠誠心をさらに高める一助になる。

 

2.社員の価値観と会社の使命とのつながりを明確に示す

 

終身雇用契約が社員の忠誠心を培う唯一の方法であったことは一度もない。

会社の理念、目的を明確に打ち出し社員が自分の価値観と

会社の使命とのつながりを見いだした時、忠誠心が生まれる。

 

3.キャリア開発と会社の目標を結びつける

 

自分の技能向上に役立つと同時に、

会社がその最も困難な挑戦に立ち向かえるようにする専門技能を、

社員が習得できるよう手助けするとき、

二つの忠誠心はがっちり結びつく。

 

4.変化と自由を与える職務設計にする

 

決定を下したり失敗したりできるような、

変化と自由を伴う職務は強い忠誠心を生む。

社員に主体的に仕事に取り組ませることで、

新しいスキルを身につける機会と、

それに劣らず重要な、

自分に何ができるかを示すチャンスを与えること。

 

以上です。

人の会社への忠誠心と犬を比べる、

はなはだ飛躍した硬い話になって申し訳ありませんでした。

来週は何を書こうかまだ決まっていません。

継続は力なり。頑張ります。