2016 年 2 月 29 日 速読術はうそ!?
先週、
「速読は科学的に不可能!」
というニュースが、
飛び込んできました。
僕は本を読むのが遅い方で、
ちょっと気になっていた分野だったので、
なかなかの衝撃でした。
でもよくよくニュースの内容を
確認してみると、
「斜め読みの要領で
要点だけを拾っていくのは可能だけど、
普通に読むのと同じだけの情報量を
素早くインプットするのが無理」
なのだとか・・・。
ん?
・・・
速読術って元々そういうものじゃないの?
僕の認識では、
本や新聞などを斜めにスキャンして
キーワードやキーセンテンスだけを拾い、
それをつなぎ合わせるのが速読術だと思っていたので、
「何騒いでんだろう」
って感じなんですけど・・・。
ちょっとズレてるんですかね?
ていうか、
世の中うまいことできていて、
どこかが突出すれば、どこかにへこみができるものです。
「こだわって作ればいくらでも良いものが作れるけど、
その分コストがかかって高額になる」
「安くあげようと思えばあげられるけど、
製品力はそれなりになる」
当たり前です。
「速く」読める分、「正確さ」は多少なおざりになっても、
そりゃそういうもんでしょ〜。
両方は求めすぎ!
何でこのニュースに
こんなに引っかかったかというと、
実は最近、
本を速く読むための
ある「境地」を発見したからなんです。
「境地」というと分かりにくいので、
ある「自分への罵声」と言い換えましょう。
もし、あなたが僕と同じ理由で
文字を読むスピードが遅いのなら、
その罵声を自分に浴びせることで、
飛躍的に読書スピードが上がるかも知れません。
僕は「キッチリしぃ」な性格で、
一文字たりとも読み飛ばしたくないし、
ドラマや映画のセリフも一語一句聞き逃したくないので、
キッチリキッチリさらって行こうとしてしまうんです。
そんなとき、
自分に罵声を浴びせます。
「どうせほとんど忘れるだろ?」
そう。
結局、本一冊読破しても、
印象に残ってることってせいぜい2〜3項目で、
あとは気持ちいいくらい忘れてます。
キッチリキッチリ読んでるつもりでも、
ページをめくったとたん
前のページに出てきた人の名前(特に欧米人)など
忘れてしまっています。
どうせ覚えてないなら、
そんなに生真面目に向き合わずとも
ザッと斜めに目を通す程度でいいんじゃないか?
と思えるようになってから、
読書のスピードが上がりだしました。
ただこれは、
どんな本でもできる訳ではありません。
基本的に
「その本から得たいこと」
が明確な場合でないと上手くいきません。
いわゆるアンテナを張って、
そこに引っ掛かる電波(キーワード)を
拾って行くイメージでしょうか。
これは30歳を過ぎて
自分の記憶力に対して
プライドが無くなれば無くなるほど
上手くいきます(笑)。
「どうせほとんど忘れるんだろ?」
良かったらお試し下さい。
もちろん、クレームは受け付けておりません。