2016 年 6 月 13 日 達筆に騙されるとこだった
博多のオフィスより
おはようございます。
営業部長の林です。
信号待ちをしていると、
僕の前に高校生とおぼしき
坊主頭の若者が立っていました。
おそらく野球部です。
彼が着ているTシャツのバックプリントに
毛筆で野球のボールが描かれていて、
ありがたい訓示と学校名が
達筆で記載されていたので・・・。
今日のテーマは、
そこに書かれていた訓示の内容です。
あなたはこれをどう思いますか?
練習中は自分が一番下手だと思ってやれ。
試合中は自分が一番上手だと思ってやれ。
「いいですねぇ」「深いねぇ」
と思いますか?
だとしたら
ちょっとイラッとするかもしれませんが、
僕はこう思ってしまいました。
「無理無理無理・・・要求が高度すぎるよ」
僕たちの言動や行動は全て
「セルフイメージ」に支配されている
と言われています。
セルフイメージを簡単に説明するなら
「自分を何者だと思っているか?」
ということ。
例えば、小学校の国語の授業中、
「じゃあここを読んでくれる人っ」
と促された時、
「ハイハイハーイ」と手を挙げる子と、
黙ってじっとしている子に分かれますよね。
この行動の違いは、
セルフイメージの違いから生まれています。
「自分は朗読が得意だ」または「苦手だ」
というそれぞれのセルフイメージが
それぞれの行動を起こさせているのが
わかります。
実際最初は、両者とも朗読の能力に
大した差はありません。
けれど、
「得意だ」と思って手を挙げ続け、
人前で朗読するという行為を繰り返すうちにその能力は上達し、
やがて大きな差となって現れるでしょう。
話を戻しましょう。
下手だと思って練習してたら、
多分上手くなりません。
分かってますよ。
「そのつもりで人一倍努力して、
ガムシャラに貪欲に励みなさい」
という意図で言っているであろうことは、
読み取れますよ。
でも、ネガティブなセルフイメージから
ポジティブな行動、言動、思考は
生まれません。
「自分は下手くそだ」と思っていると、
下手くそに応じたアウトプットを
してしまいます。
どうせ俺は下手くそなんだから
あんな鋭い打球なんて捕れっこない。
どうせ俺は下手くそなんだから
誰も俺に期待なんかしていない。
どうぞどうぞ、すぐ場所空けますから・・・。
なぜなら俺は下手くそだから。
もちろん感受性には個人差があるので、
みんながみんなそうなるとは限りません。
特に僕たちは
幼少期から「謙虚至上主義」を
叩き込まれるので、
知らず知らずに自分を過小評価してしまいがちです。
練習では「下手だと思え」って言われてたのに、
試合になると「お前が一番上手い」と言われても
そう簡単にセルフイメージは書き換えられません。
普段から「俺は下手だ」と思っている人が、
急に本番だけ「アイアムアパーフェクトヒューマン」と言って
高いパフォーマンスを発揮できるとは
どう考えても思えません。
あなたも責任ある立場として、
他人のセルフイメージをイタズラに
かき回していないか、
いま一度チェックしてみて下さい。