2015 年 5 月 4 日 いざ、巌流島へ!

とあるオフィスより

こんにちは!

PR39の林です。

ゴールデンウィークまっただ中。

いかがお過ごしでしょうか?

誰も読んでないと思うので、

今回はゆる~くお届けしたいと思います。

本当にゆる~いので

忙しい方は、読まない方がいいと思います。

この季節になると、

無性に体を動かしたくなります。

先々週、リレーマラソンなるものに、初挑戦しました。

場所は、武蔵と小次郎の決闘でおなじみの「巌流島」。

山口県下関市の乗り場からフェリーで10分ぐらいの無人島です。

当日は、いつ降り出してもおかしくないほどの曇天模様。

強風が吹き荒れ、波はうねり、

遠くに霞む関門橋を見ていると、

この世の果てに来てしまったかのような

錯覚を覚えるほどでした。

そんな気象状況とは裏腹に、

会場は大にぎわい。

学生、企業、サークル、ファミリーなど、

応援も合わせると1,000人を超える人たちが、

小さな島に集結し、とても和やかなムードです。

リレーマラソンのルールは、

1チーム10人以内のメンバーで、

1周約1.5キロをリレーでつなぎ、

42.195キロをチームで走りきる。

4時間を過ぎると、失格。

というもの。

私たちのチームは、

友人が経営する美容室のメンバーを中心とした

7人の混成チーム。

こういうときは大抵、

他のチームがどこも強豪に見え、

「自分たちなんて全然歯が立たないんじゃないか?」

と、ナーバスになりがちです。

しかし、

その時の私たちには、上質のアドレナリンが出ていました。

「俺たちは強い!」

「お前は最高だ!」

「俺が武蔵だ!」

「じゃあ俺も武蔵だ!」

「いや俺が武蔵だ!」

「どうぞどうぞ」

まあ、優勝とまではいかないまでも、

上位入賞ぐらいには食い込めるんじゃないかという、

冷静さを兼ね備えた興奮状態を維持していました。

トップアスリート特有のメンタリティです。

そんな、高いメンタリティの中、

スタートを告げる号砲。

コースは、島を一周する平坦なコース。

ただ、小高い丘や、狭い岬の突端など、

死角になる部分も多く、そこでの駆け引きは、

走っている本人にしか分かりません。

1番手は、私の友人の美容室のオーナー。

スタート直後、トップ集団に食らい付く最高の位置取り。

「いける!」

私たちは皆、直感でそう思いました。

集団はスグに丘の向こう側に消えて行きました。

次に見えてくる時は、私たちが陣取っている場所のすぐ近くを通ります。

まもなく、先頭集団が見えてきました。

「さあ来い、お前の実力見せてみろ!」

・・・

先頭集団が通過し、第二集団が、

・・・

「あれ?」

来ません。

おかしいな。

結局、

笑顔で手を振るご年輩の市民ランナーに

颯爽と抜き去られながら、苦悶に顔を歪める彼が現れたときには、

先頭からおよそ300m後方。

スタートから700m地点で300mの差って。。。

不甲斐ない!

続く2番手、3番手もヘロヘロのていたらく。

ココは4番手の私が奮起して巻き返すしかない!

たすきを受け取り、一目散に駆け出しました。

「体が軽い。いける!」

ところがスタートから500m、突然の突風。

そして、突然の心臓の悲鳴。

「体が鉛のように重い・・・」

まるで追いかけられる夢を見ているかのように

思い通りに動かない体・・・

のちに

確認したところ、

7人中5人(私も含む)は、

普段からジョギングの習慣がなく、

2人は辛うじて、かじっている程度。

あのスタート前のメンタリティは何だったのか・・・

その後、

各自1.5キロ×4本を

みんなで地を這うように、

キズを舐め合うように、

どうにかこうにか

3時間52分という失格すれすれのタイムでゴール。

順位は最下位。

天候がどんどん悪化していたこともあり、

ゴールしたチームからどんどん島を離れて行き、

私たちがゴールする頃には、

明らかに飽きている運営スタッフが

パラパラと見受けられるばかり。

想像を絶する疲労感と、孤独感の中、

ふらっふらでフェリー乗り場へと歩いてると、

運営スタッフの方が私たちに近づいてきて、

思いもよらない言葉をかけてきました。

「おめでとうございます。武蔵賞です!」

話を聞くと、

武蔵が小次郎との決闘にわざと遅れてきたことにちなんで、

「おそいぞ武蔵」

ということで、

最下位のチームに武蔵賞が贈られるとのこと。

うーん、トンチがきいておる!

というわけで、

ある無謀な挑戦が人知れず幕を閉じたわけですが、

やっぱり、何事もなめてかかってはダメですね。

ほんと、全身タイツのコスプレ野郎に追い抜かれた時には、

ひざから崩れ落ちそうになりますよ。

日頃から、しっかりと力を蓄え、

これでもかという程、自分を追い込み、

いざ本番という時には謙虚な姿勢で挑む。

やっぱり、それが正しい姿ですね。

追伸.

それでも武蔵賞みたいなものをもらっちゃうと、

なんかちょっと教訓が鈍りますね(笑)