2016 年 8 月 25 日 風が吹けば・・・
営業部長の林です。
「風が吹けば桶屋がもうかる」
風で土ぼこりが舞い上がる。
↓
土ぼこりが目に入り盲人が増える。
↓
盲人が増えると三味線弾きが増える。
↓
三味線弾きが増えると三味線が売れる。
↓
三味線が売れると材料の猫皮が沢山いる。
↓
猫を殺すとネズミが増える。
↓
ネズミが増えると桶が沢山かじられる。
↓
桶屋がもうかる。
江戸時代からあるユーモラスなことわざで、
「何かの事柄が、
全く予期せぬ別の事柄に
影響を及ぼすことがあるさま」
を表しています。
ただこのことわざは、
あまりに突拍子もないため、
「可能性の低い因果関係を
無理矢理つなげてできた
こじつけの理論・言いぐさ」
としても解釈されているようですが・・・。
私たちは往々にして
「風を吹かせる」
立場にあります。
ビジネスは必ず、
売り手のアプローチから
始まるからです。
買い手の方から「売ってくれ」
と言ってくることもありますが、
それは売り手がそうなるように
上手く仕向けているだけのことで
原則、売り手が先に動きます。
そのときに、
どんな風を吹かせれば、
誰にどんな影響を及ぼすか?
の仮説を立て、注意深く観察する必要があります。
桶屋がもうかるところまで
見通しを立てることは
なかなか難しいですが、
三次的な影響ぐらいまでは
予測を立てておくべきです。
例えば、
バーゲンセールをする
↓
まとめ買いをする
↓
反動で買い控えがおこる
このとき、
「バーゲンでたくさん売ること」を
ゴールに設定してしまうと、
その後悲惨なことになるのは
容易に想像できますよね?
消費が冷え込んだところに
どんな手を打つか?
最初からそこまで想定おけば、
安心してバーゲンセールを打てますよね。
至極当然のことのようですが、
できている会社は決して多くありません。
この方向に強風を吹かせれば
三味線弾きが10%増える。
こっちの方向に突風を吹かせれば
猫が5%減る。
それを学び取り、
風の強さと方向を調節するのが、
マーケティングであり、
あなたの役割です。
さて、今日はどんな風を吹かせますか?