2016 年 8 月 29 日 蜘蛛のように歩け

天神・新天町のプロントより
営業部長の林です。

 

 

茂みの中や、
しばらく使ってない倉庫なんかで、
クモの巣に引っかかったこと
ありませんか?

 

その時その巣って、
やたらまとわりつきますよね。

 

あれは、
獲物が逃げられないよう
ネバネバの糸を張り巡らしているためです。

 

あの糸に掛かると、
クモより体の大きな
カマキリや蛾でも万事休す。

 

あがけばあがくほど
糸はまとわりつき、
体力を奪われ、
クモのエサになってしまいます。

 

そんななんでもくっつけてしまう
恐ろしいクモの巣。

 

でもおかしくないですか?
なんで彼ら自身は巣にくっつかず、
縦横無尽に動き回れるのでしょうか?

 

クモの体や脚が特殊コーティングされてるから
・・・ではありません。

 

ここで、
クモの巣を思い浮かべてください。

 

中心から放射状に糸が何本も伸びていて、
そのタテ糸に対してらせん状に
ヨコ糸が張られています。

 

実はこのタテ糸とヨコ糸は
質が全く違います。

 

タテには粘りのないサラサラの糸。
ヨコには例のベタベタの糸。

 

クモはヨコ糸には触れないよう、
タテ糸の上だけを移動します。

 

一見同じ糸に見えても、
触っていい糸とダメな糸を
選り分けて踏んでいるから
クモは自滅しないのです。

 

私たちは売り手として、
このクモを見習わなければいけません。

 

買い手と同じ場所に居るようで、
少し違う場所に居なければ
いけないのです。

 

ちょっと分かりにくいですが・・・。

 

自分の専門分野のことに関しては一線を引く。
つまり、
「専門家としての権威を保つ」
ということです。

 

例えば、
テスト勉強で友達にノートを見せてもらう時、
自分と学力が同等、もしくは低い友達のノートを
見せてもらうでしょうか?

 

また、ボールを遠くに投げたい時、
自分より遠くに投げられない人に
教えを請うでしょうか?

 

これと同様に、
人は自分より知識や権威が低い人からは
何かを買おうとは思いません。

 

威張ったり、
何でもかんでもマウントポジションを獲れ、
という意味ではありません。

 

あくまで、
「自分の専門分野において」
の話です。

 

これは、
知識や経験を積み重ねることも重要ですが、
「それらしく振舞う」ということも大切です。

 

ちょっとあざといと思われるかもしれませんが、
・何かを教える時には、少し高い位置から話す
・制服や白衣など、服装で差別化する

 

などということを、
意識的に行うことも結構重要です。

 

 

「専門家として権威を示す」

 

抵抗があるかもしれませんが、
大事なことです。

 

お客さんを安心させてあげてください。