2016 年 11 月 7 日 ある靴屋の試み

営業部長の林です。

 

 

ザッポスを知ってますか?

 

アメリカの会社で、
靴のオンラインショップなんですが、
残念ながら日本では利用できないので、
知名度は低いようです。

 

その独創性で圧倒的な売上を上げ、
アマゾンを震撼させたショップ。
脅威のあまり、アマゾンが買収したほどです。
アマゾンに買収されたと言っても、
経営体制などはそのまま。
「この買収は完全にザッポスの勝利」
と言われています。

 

さて。

 

政治の話はどうでもいいんです。

 

重要なのは、
ザッポスはどんな手法で圧倒的な売上を
叩き出していったのか?
ということです。

 

さっき「独創性」という表現を使いました。

 

確かにザッポスが行なったことは、
「オンラインショップでは」独創的でしたが、
オフラインではごくごく当たり前のことでした。

 

それは、試着(試し履き)。

 

あなたは靴屋さんで靴を買うとき、
試し履きせずに買ったことがありますか?

 

色やデザインが似合うかどうかは勿論ですが、
メーカーや種類によってサイズ感もバラバラなので、
一度履いてみないことには判断できないですよね。
お店で何足か履いてみて、
「コレだ」というものを購入するはずです。

 

同様に、ザッポスではまず、
気になった靴を何足でも取り寄せることができます。

 

そして、
取り寄せた靴の中から
「コレだ」というものだけチョイスして、
お会計をする。
それ以外は着払いで送り返す。

 

この仕組みが爆発しました。

 

「似たようなの日本にもあるよ」
と思われたかもしれませんが、
それらは完全にザッポスの後追いです。

 

 

この話のポイントは、
「オフラインでは当たり前のことを
オンラインに持ち込めないか?」
という問いかけをするかどうか。

 

もっと広げて言うなら、
「あるカテゴリーの『当たり前』を
別のカテゴリーに持ち込めないか?」
という問いかけ。

 

おき薬の仕組みをそのままスナック菓子で再現した
「オフィスグリコ」などは
最たる成功例ですよね?

 

 

ゼロから新しい価値を生み出すのではなく、
すでに今ある価値をスライドさせる。

 

難易度も低いし、お客さんも理解しやすい。
とても爆発力のあるワークです。

 

考えてみられる価値はあると思いますよ。