2018 年 10 月 29 日 天空の大庭園
「天空の大庭園」
PR39代表の林です。
待ちに待った紅葉の季節です。
九州の屋根、くじゅう連山の中でも
大船山は紅葉の名所。
大船山は大分県竹田市の
北東部に位置する
標高1,786mの山です。
船が転覆したように見える
山容がその名の由来。
坊がつるを挟んで西側にある
久住山や九州最高峰の中岳と並び、
九州の屋根たる九重連峰の
主要な峰の一つです。
登山口から大船山の往復
走行距離16キロ
時間にして約8時間。
10月20日午前5時家を出発。
2時間半をかけ長者原の登山口へ。
到着した時、雨はあがっていましたが
山にはガスが掛かっていました。

長者原の登山口駐車場
7時30分に長者原に到着。
登山靴に履き換え
トイレで用を足し8時頃出発。
登山口からすぐガスがかかった
三俣山を眺めながら
タデ湿原の木道を歩いていきます。
200メートルほど行くと
ちらほら紅葉した原生林へ。
1時間ほど登ると雨ヶ池に到着。
雨ヶ池の由来はこの辺りは湿地帯で
雨が降ると池が出来るので
その様な名前を付けたそうです。
あいにくまだガスがかかり
右手にそびえ立っている
三俣山が見えません。

雨ヶ池
雨ヶ池から坊がつるまで
緩やかな下り坂になっています。
雨ヶ池の峠から
坊がつるのすすきの絨毯は見えたけど
その後ろにそびえ立っている
大船山がやはり見えません。

ガスで大船山が見えない。手前が坊がつる
坊がつるのすすきの平原を
歩いていると
何かしら懐かしい気持ち、
穏やかな気持ちになります。
人間はずっとむかしに
こんな平原で自由に飛び回って
いたのではないかと錯覚するような
思いに浸ってしまいます。
坊がつるには炊事場やトイレなど
キャンプする最低限度の
施設が整っています。

坊がつるキャンプ場(下山時の写真で快晴)
10個前後のテントが張られていました。
30年前、長女8才と長男6才を
連れてキャンプをした事がありました。
ここから見上げる夜空は
宝石をちりばめたような
美しい星空を見る事が出来ます。
坊がつるから大船山
山頂まで約2時間、
うき石がゴロゴロして滑りやすく
傾斜もどんどんきつくなります。
汗が噴き出て喉も乾き
持参したスポーツドリンクも
みるみる内に飲みほしてしまします。
1時間半ほど登ると
やっと段原の峠に到着
ここからは大船山の頂が
目前に広がり
坊がつるやくじゅうの連峰が
見渡せます。

段原の峠から大船山を望む

段原の峠からくじゅう連山
段原から大船山の山頂を目指します。
30分ほど登りますが
ここからがさらに急坂で
大きな岩をへばりつきながら
登ってゆきます。
山頂を目指して登ってゆくほど
天気が良くなり
ガスで隠れていた山々が
徐々にその勇壮を現してきました。
やっとの思いで山頂に12時頃到着
山頂で見渡すと大船山を中心に
360度くじゅう連山には
雲ひとつない晴天に恵まれました。
山の天気は一瞬にして変わります。
この瞬間とばかりスマホで
数十枚の写真を撮りました。

真ん中のうすく尖った山は由布岳

雲の下に人が仰向けに寝ている山に見える山は 阿蘇山

北大船山の見事な紅葉

西側の紅葉
山頂は100人以上の登山客で
ごった返しの大渋滞。
座って昼食をとる場所も無く
山頂から南側にある
御池で食事を取る事にしました。

山頂から見下ろした「天空の大庭園」御池
天然が創作した景勝地、
御池の紅葉は
天空の「大庭園」
その美しさは登山客の心を魅了し
虜にしてしまいます。
御池のほとり1
私は大船山に登ったのは
4回目ですが
こんな晴天に恵まれ
最高の紅葉に巡り合えたのは
初めてです。
御池のほとり2
この感動は何時間も掛け
険しい山道を息を切らしながら
汗を流し歩いた
登山客だけがあじわう事の出来る
醍醐味です。

御池のほとり3
その天空の「大庭園」での
弁当は梅干しと鮭入りの
おにぎりとゆで卵、
ちくわに少々のおかず。
デザートにバナナとミカン。
御池のほとり4
この質素なものでも山で食べると
山海珍味に勝る美味しさです。
「秋の日のつるべ落とし」
秋は瞬く間に日が落ちます。
早めの下山が求められます。

坊がつるで見つけた可憐なリンドウ

雨ヶ池手前の紅葉

雨ヶ池から長者原への下山中1

雨ヶ池から長者原への下山中2

雨ヶ池から長者原への下山中3

タデ湿原のススキ1

タデ湿原から望む三俣山
タデ湿原の夕暮れ
下山は午後は晴天に恵まれ
くじゅう連山の山々の紅葉や
坊がつるの金色のすすきなどの
写真を取りとりながら
約3時間半をかけ16時半に
無事長者原登山口駐車場に
たどり着きました。
追伸
大船山登山の醍醐味を
少しでもあじわう事が出来ましたか?
それは実体験しなければ
不可能でしょう!