2021 年 8 月 12 日 アイデアを膨らますのに最適!付箋をうまく活用する方
付箋と言えば、一般的に目印にしたりちょっとしたメモを書き込む用途で使用することが多いですよね。
ただ、使い方次第ではより有効的な使用方法があるのをご存知でしょうか?
その最たる例として、アイデアを書き込んで蓄積するという方法があります。
では、具体的にどのようにしてアイデアを付箋で膨らませていくのでしょうか?
この記事では、付箋を用いたアイデアの膨らまし方と、おすすめの付箋について解説します。
KJ法のツールとして付箋が有効的
アイデア出しの方法として有名なのが、KJ法です。
KJ 法とは、バラバラに存在している思いつきを整理して、ロジックを組み立てるのに有効な手法として広く活用されています。
具体的な方法としては、付箋のように小さなカード上の紙を用意して、思いついたことをひたすら記載していきます。
ここで重要なのは、躊躇することなく思いつきで付箋に記載していくことです。
一通り記載が完了したら、次に付箋をグループ化していくことで頭の中にある思考をまとめていきます。
KJ法は、考案者である東京工業大学の名誉教授の川喜田二郎さんのイニシャルをとって命名されています。
初めて KJ 法が世の中に披露されたのが、1967年に出版された川喜田さんの著書です。
すでに50年以上前からある手法ですが、その有効性は広く実証されています。
KJ法の基本的なコンセプトとしては、頭の中にあるアイデアを整理して具現化することに尽きます。
頭の中にあるアイデアは、バラバラで法則性がなく相互の関連性も理解できない状態です。
思いつきに過ぎない事柄をまずは書き出し、法則性や関連性をまとめていくことで有用なアイデアへと変化させていきます。
ブレーンストーミングとの関連性
自由な発想のもとでアイデアを創出するという手法として、ブレーンストーミングが有名です。
ブレーンストーミングは、参加しているメンバーが自由に意見を出し合い、その内容を記録してそこからよいものを抽出するという手法となります。
散在している思いつきをアイデアに昇華させるのは、実はKJ 法と同様であり、ブレーンストーミングと同じ要領で使用することも可能です。
イメージとしては、メンバーが各々に思いつきをカードに書き込んで、机の上に並べてグループ化するのも有効的です。
KJ法の実践方法
ここでは、より具体的にKJ法をどのようにして実践できるのかについて解説します。
準備するもの
KJ法では、まずは付箋とペンなどの文具が必要です。
なお、アイデアは多く上がってくることでより有益であるため、数十枚単位で付箋を用意することをおすすめします。
なお、具体的におすすめしたい付箋は後述します。
アイデアを書き出す
ますはじめに、アイデアを創出したいテーマを明確にします。
ある程度、このテーマを明確にしないと的外れなアイデアが生まれる可能性もあるので注意してください。
テーマが明確になったら、それに対して頭の中にあるアイデアを思いつく限り付箋にしたためます。
なお、頭の中でなくてもスマートフォンなどで調べて得たデータでも構いません。
この作業は、複数人で行うのも有効的です。
書き出した付箋は、剥がして机の上に無造作に並べてください。
アイデアを分類する
KJ 法では、アイデアの書き出しも重要ですが、それ以上に重要な作業として書き出したアイデアのグループ化があります。
書き出した付箋の中から、内容が類似しているものや同じカテゴリーに属するものをグループでまとめます。
なお、このグループは厳密なルールのもとではなく主観的なもので構いません。
グループ化していく中で、どのグループにも属さないアイデアが発生します。
この場合は、無理にグループ化せず外しておくのが有効的です。
表札をつける
グループ化が完了したら、それぞれのグループに表札をつけていきます。
これは、余った付箋を使用する形で構いません。
表札とは、もしグループに名前をつけるとした場合に、何が最適であるかという思考で決定してください。
分類を視覚化する
グループ化をした分類をした付箋は、グループ間でも一定の関連性があるものが存在していることが大半です。
近い関係にあるグループは隣同士に並べて、可能な限り全グループが同じところに隣り合わせになるように関連性を見つけいきます。
矢印で関係性を表現したり、2 重線で対等な関係を表現して可視化すると、より相関性が見えやすくなります。
関連性の見出し方は、マインドマップの手法でも活用されることが多いです。
アイデアをまとめる
最後に、それぞれのグループの付箋に書かれているフレーズを用いつつ、グループ枚に1 つの文章としてつなげていきます。
グループ間において関連性が見いだせる場合は、大テーマから小テーマへと流れていくことを意識するのが有効的です。
順序に従って文脈が通るように清書することで、KJ 法で導き出されたアイデアが具現化することが可能です。
KJ法で使用できるおすすめの付箋
KJ法を実践する上で、おすすめの付箋を3つ紹介します。
最適な付箋を見つけて、KJ法を効果的に実践したいですね。
カバーなし付箋【CN03】
KJ法を行う上で、カバーなどは特に必要ありません。
そこで、シンプルで使いやすさを兼ね備えている付箋としておすすめなのがこの商品です。
ある程度文字数を書き込むことが可能で、また枠や文字などを印刷することで、アイデアを書き込みやすくなります。
イエロー、ピンク、ブルー、グリーン、ホワイトの5色展開ですので、色分けもしやすいという特徴もあります。
カバーなし付箋【CN04】
CN03よりもコンパクトなサイズ感となっているのがこの付箋です。
このサイズであれば、より多くのアイデアが発生した場合でも机に並べやすいという特徴があります。
カバーなし付箋【CN01】
小さなセンテンスを積み上げてアイデアを創出するのに便利なのが、この付箋です。
25×76mmのサイズですので、アイデアを十分に書き込むことが可能です。
付箋の糊の位置にも印刷ができることもあり、様々なカスタマイズができる点も評価できます。
付箋で大きなアイデアを創出しよう
今回紹介したKJ法では、優れたアイデアを創出することが可能です。
また、特別なツールは不要で付箋があればすぐにでも実践できます。
KJ法を極めて、ビジネスシーンで光るアイデアを生み出しましょう。