2015 年 8 月 27 日 今まさに口コミが起きてますよ!

博多のオフィスより

 

おはようございます!

PR39の林です。

 

 

「川下り行こ、川下り!」

 

昨日友人のN君と会ったとき、

彼が興奮気味にこう言ってきました。

 

なんというか、、、

温度差がうざかったので、

最初フワッと聞いていたんですが、

聞いているうちに、

N君をここまで虜にした「川下り」のある仕掛けに気づき、

軽く驚愕することになりました。

 

N君が一生懸命しゃべっていた「川下り」。

これは、福岡県柳川市の名物「柳川川下り」のこと。

 

 

(資料提供:柳川観光開発株式会社)

 

 

江戸〜昭和の風光明媚な景観が色濃く残る柳川(正確には柳川城のお堀だそう)を、

ゆったり70分かけて下っていくという、

大人の遊び。

 

ただ、N君よ。

そんなに興奮するほどのものかい?

 

そもそもN君は、

風流とか粋といったものにうとく、

「花より団子」を具現化したような男です。

 

そんな彼を興奮させたものは、一体なんだったのか?

 

「たしかに涼しげでいいね」

と私が言うと、

「いや意外と灼熱地獄で倒れるかと思った」

 

「意外にスリルがあるとか?」

「いや安定感しかない」

 

いよいよもって不可解です。

 

 

この船。

スタートしてから70分間、

船頭さんがガイドをしてくれます。

 

「右に見えるのが江戸時代に立てられた海苔の倉庫で・・・」

「左の石碑は柳川ゆかりの詩人北原白秋の短歌で・・・」

「柳にはオトコ柳とオンナ柳があって・・・」

といった具合に、

見えている景色を解説してくれるそうです。

 

N君の心を鷲掴みにしたのは、

ある景色にさしかかった時の船頭さんのガイドでした。

 

細い水路を抜けて、少し開けたゾーンにさしかかると、

水路の左右に、高さ5m長さ20mほどのネットが張ってあります。

よく見てみると、イルミネーションの電球がネットに絡みついています。

誰かが船頭さんに

「夜もやってるんですか?」

と訪ねると、

 

「はい、やっております。

平常営業は夕方5時までですが、

夜は貸切のみ受付けております。

夜になるとスーッと涼しくなって、

こちらのイルミネーションに明かりが灯りまして、

水面に映えて幻想的な光景が現れます。

食べ物や飲み物、テーブルなんかもご自由にお持ち込み頂けますので、

なかなか風情のある宴会がお楽しみ頂けますよ。

船頭はご指名頂けますので、

受付で◯◯(この船頭さんの名前)とお申し付け下さい」

 

N君の頭の中には、

その楽しげな光景が鮮明に描けてしまって、

「それ絶対やりたい!」

となってしまったようです。

 

 

この部分のガイドが、

70分間で唯一の営業トークだったそうですが、

お客さんの質問に答えただけなので、

ほとんどの同乗者は「売り込みされた」とは感じなかったと言います。

 

うがった見方をすれば、

イルミネーションを見せられて、質問させられた。

となるんですが、

一連のガイドの中にさりげなく組み込まれているので、

全く分からない。

 

いや、見事です。

 

ただ、

それでも貸切ナイトクルーズに行きたいと

N君がダダをこねるところを見ると、

騙されたと思って行ってみるのもいいかな?

という気にさせられます。

 

・トピック性

・期待感

・キャッチーなキーワード

 

口コミのギミックを盛り込んだ

「柳川川下り」

おそるべし・・・

 

 

 

追伸.

 

やはりN君は、花より団子ヤローで、

一足先に大人の階段を上っていったワケではなかったので、

安心しました。