2015 年 11 月 16 日 ピアノがエラいことに!?
ピアノが投げ込まれています。
なかなか衝撃的な光景ですね。
実はこれ、ピアノのメンテナンスのお店の入口。
トリックアート的に、ピアノがお店のガラスを突き破ったかのように演出しているというもの。
たまたま通りすがったんですが、
「いいヘッドラインだな~」
と思いながらパチリと撮らせていただきました。
ヘッドラインとは、
コピーの冒頭部分。
通常は、文章のキャッチコピーや、その周辺にある言葉。
また、写真などを含め、
一番最初に目に飛び込んでくる部分のことを言います。
ヘッドラインの役割って知ってますか?
「商品やサービスの魅力を端的に伝えること」?
いいえ、違います。
商品やサービスのことにふれないヘッドラインはたくさんあります。
ヘッドラインの役割は、
「注意をひくこと」。
江戸時代、どこかで火事が起きた時、
火消しが真っ先にすることは、
半鐘を鳴らすこと。
カンカン
という音で、
広範囲に渡って注意をひきます。
それを聞いた人々は、
手を止め、とるものもとりあえず、
それぞれがアクションを起こします。
どれだけ多くの人の手を止め、足を止められるか?
ヘッドラインの善し悪しはそれで決まります。
そして、優れたヘッドラインは、
その後を知りたいという欲求をかき立てます。
「なんでピアノが突き刺さってるんだ!?ま、いっか。」
とはならないですよね?
必死にその背景を知ろうとします。
「そのこころは?」と。
見渡してみると
「ピアノ」「修理」「調律」
といったキーワードが見えてきて、
「あー、壊れたピアノを直すからね・・・」
と、納得するまでは心を奪われます。
残念ながら、
私はピアノを持っていないし、
あまり興味も無いので、
このお店の見込客にはなれませんでした。
でも、こうやって口コミをしています。
ここが素晴らしくないですか?
広告の基本は、
多くの人に知ってもらうことです。
これは、平賀源内の頃から変わらない原理です。
質は量から生まれる。
逆はない。
そう考えると、
この攻めに攻めたピアノのヘッドラインは、
秀逸です。
賛否両論あるでしょうけど、
賛否が起こる時点で、成功です。
大抵のヘッドラインは、
賛も否も無いまま終わっていくんですから。
追伸.
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