2015 年 11 月 26 日 締切のない生活は素敵?
ある会社の商品を定期購読しています。
その商品は毎月1回自動的に郵送されてきて、
1年に1回更新手続きと年間分の一括支払を行っています。
今年も更新日の一ヶ月前に自動更新の案内がきて、
特に購読停止の意思表示がなければ、
自動更新手続きの上、
カード決済を行う旨が告げられてきました。
引き続き購読を続けるつもりだったので、
特にリアクションすることもなく、
そのまま待つともなく待っていました。
そして、
更新日に事件は起こりました。
その会社のカスタマーサポートから、
一通のメールが届きました。
「カード決済できませんでした」
という内容です。
え?何で?
限度枠超えるほど使ってないはずじゃが・・・
一瞬キャラがぶれる程度にパニくりましたが、
半年前に財布を落として、
クレジットカードを再発行していたのを思い出しました。
先方への登録カード情報が、
紛失前のままになっていたので、
決済ができなかったのでした。
分かってしまえばあとは手続きをし直すだけ。
メールには再登録用紙が添付されていて、
手続き方法が丁寧に書かれていました。
そして、最後にこんな風に書かれていました。
※日付は伏せてます。
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なお、ご返送およびFAXでのご返信期限は
2015年 ◯月 ◯日必着とさせていただきます。
万が一更新手続きをご希望されない場合には
このメールへの返信にてご連絡をいただきますようお願いいたします。
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これはいわゆる「締切」。
デッドラインです。
「オファーとデッドラインは1セット」
オファー(取引条件)を提示したら、
デッドライン(締切)を必ず伝える。
何度か過去のブログでも書いていますが、
これは何もセールスだけでのことではありません。
今回は、結果的には売上に関係してくる内容でしたが、
締切が儲けられたのは事務手続きに対してです。
他人に対して
「◯◯をして下さい」
「◯◯をすることができます」
と言うときには、
どんなことでも「××までに」で締めくくること。
当たり前のようですが、
意識していなければ、結構抜けます。
「××までに」。
特に、相手に骨を折ってもらうような「お願い」をするときには、
期限を指定するのは気が引けてしまいます。
例えば、
A
「買ってくれてありがとうございます。
お客様の声を書いて下さい。
明日までに」
B
「買ってくれてありがとうございます。
お客様の声を書いて下さい。
いつでも結構ですので」
Aの方が傲慢で、Bの方が謙虚な気がしますよね?
でもこの場合、お客様との信頼関係をより強く築くことができるのは、
残念ながらAなんです。
ご説明します。
Aの場合は「明日まで」と明確に期限を区切っています。
正式にオファーとデッドラインを提示されたことで、
お客さんはYESかNOで答えることができます。
〈YESの場合〉
お客さんは優先順位を高く設定し、
約束を守ろうとします。
「はい」と引き受けたことには、
一貫性へのコミットメントが働くので、
破りたくないんです。
結果として、約束への優先順位は、
あなたや商品の重要度にもヒモづけられ、
「約束を交わす→約束が果たされる」
ということ自体が、強い信頼関係につながるのです。
〈NOの場合〉
明日までに書くのが嫌。
そもそも書くのが嫌。
そう思っているなら「スミマセン。今回はちょっと・・・」と
断ることもできます。
断られたら「そうですか。また機会があればお願いします」
と笑顔で受け答えすれば、このやりとりはこれで終わり。
何のわだかまりも残りません。
ではBの場合はどうでしょうか?
「いつでも結構です」
は一見相手を気遣っているように思える言葉ですが、
相手と一定の距離をとる言葉でもあります。
YESと思っていても、
いつでもいいと言われたら、
「そんなに重要じゃないのかな?」
と思われてしまいます。
そして、催促されることもなければ、
時間が経つほどどうでもいい約束になってしまいます。
これはお互いにです。
NOと思っていても、
「いつでも結構です」と言われたら、
その場の空気を悪くしないように、
全くその気のない「YES」を引き出してしまうでしょう。
これは最悪で、
お客さんにウソをつかせることになります。
小さなウソは、何となく足が向かなくなる要因です。
小さなことなので、そのやりとり自体は忘れても、
「なんだかあの人に対してうしろめたい・・・」
というイメージだけは残ります。
デッドラインを告げないことは、
お互いに曖昧な距離感を作ってしまうことになるのです。
どうでしょうか?
デッドラインの重要性が伝わったでしょうか?
まあ、色々理屈っぽいことを書きましたが、
「約束には期限をつける」ということだけ気をつけておけば、
無駄にヤキモキすることも随分減ると思います。
活用してみて下さい。
追伸.
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