2015 年 12 月 28 日 あなただけへのメッセージ
社内でスタッフが集まって
「顧客獲得」の話をしているとき、
次のような言葉が出てきたら
私は臨戦態勢に入ります。
「~すれば、より多くのお客さんにアピールできますよね・・・」
・・・より多くのお客さん?
ペルソナは「1人」って言わなかったっけ?
心のムチに手をかけながら、
いつ浴びせてやろうかと
タイミングをはかるのですが、
大抵誰かが
「いやメッセージがブレるからやめとこう」
と言ってくれるので、
振りかざさずに済みます。
ペルソナとは、
理想とする顧客像を細かく設定した
一人の人物のこと。
例えば、
「30代の女性」という漠然としたターゲットに、
どんどん条件を付け加えていきます。
・専業主婦
・未就学児の親
・人付き合いが苦手
・ネット通販が好き
といった具合。
そうやって条件付けをして
絞り込んでいくと、
キャラクターがハッキリしてきます。
その一人の人格がペルソナ。
例えばポスティングでチラシを
1万枚まくとします。
そのとき、
なるべく1万人に近い人数に
訴求しようとすると、
メッセージは1万人が共感できる
ゆる~~~~いモノになってしまいます。
「これは老若男女が毎日健康に過ごせるかもしれない本です」
一方、ペルソナたった一人に向けたメッセージだと、
「これは子育てに追われ、
一日中家に閉じこもっているあなたが、
生き甲斐に出会える本です」
一見、絞り込み過ぎて、
せっかくの1万人の見込客を無駄にしているように見えますが、
これでいいんです。
そもそも1万枚チラシをまくからって、
1万人が見込客だなんて、
とんでもない幻想です。
1万人の中に何人かいるであろうペルソナを
確実に反応させる。
そのためには、
「あ、これ私のことだ」
と思わせるほどシャープなメッセージにしないと、
刺さりません。
とはいえ、
「専業主婦」というくくりをゆるくして、
「主婦」にすれば、対象となる人が増えて、
より多くのお客さんにアピールできるのでは?
と思う気持ちは分かりますが、
どうぞあなたも心のムチを持って下さい。
興味のない人を振り向かせるのではなく、
あなたに興味津々の人の方を向きましょう。
追伸.
今年のブログはこれで最後です。
2016年もお互い素晴らしい年になるよう、
がんばっていきましょう!
PR39も益々パワーアップしていきますので、
お付き合いお願い致します!